2008年1月29日火曜日

ノキアがTrollTechを買収

ノキア、オープンソース企業Trolltechを買収

TrollTechと言えば、クロスプラットフォームのGUIツールキット「Qt」の開発元ですLinux等で使われているKDEデスクトップ環境のベースになっているQtですが、LinuxだけでなくWindowsにも移植されており、PC環境でもクロスプラットフォーム性が高いツールキットです。そして、Qtは更に携帯電話などの組み込み環境でも使える為に、今回の買収劇に至ったのだと思われます。

さて、Qtは非商用利用時のオープンソースライセンスと商用利用時のライセンスのデュアルライセンス方式だった筈ですが、Nokiaによる買収後もオープンソースの方針は維持されるそうです。

オープンソース陣営にとってはひと安心ですね。

2008年1月8日火曜日

仮想化プロジェクトフェーズ1失敗に終わる

どうも、素のXenはイマイチかも知れないと思えてきた。

Windows XP Professionalを完全仮想化でゲストOSに仕立て上げたのだが、何かの拍子で起動時にセーフモードに入る様になってしまい、仮想マシンコンソールが繋がらなくなってしまった。

これではWindows相手に手も足も出ないので断念することに。Xenはもはやスッパリと諦めて、Fedora Core 8にインストールしたXen関連のパッケージを全てyumで抹殺。おもむろにLinux版VMware Serverを入れることに。

vmware-config.plを実行するとカーネルのコンパイルに入るのだが、ここで失敗してしまう。ネットを検索するとany-anyなるものがあるらしいのでそれを使う。

しかし、今気付いたのだが、私の入れたVMware Server 1.0.3は古いらしく、any-anyの要らない1.0.4がもう出ている様だ。ガーン。VMwareのサイトで全く見落としてた。。。目が節穴だ。。。しくしく。

とりあえずVMwareはインストール後は良い感じ。早速Windows XP ProfessionalとUbuntuの環境を作成することに。

ガチなのかどうか - .NET版Emacs

Microsoftが.NET版のEmacsエディタを開発するという噂が。

確かに、EmacsはUNIX系OSにおいてviと双璧をなすエディタであり、Emacs派対vi派の戦いはもはや宗教戦争の様相を呈している。EmacsはそれだけUNIX系OSでは有名なエディタなのであるが、.NET版のEmacsエディタを作っただけでUNIX系OSの開発者をWindowsに取り込めるかどうかは疑問だ。

まぁ、とは言いつつ、UNIX系OSの開発者がWindowsを開発環境として使わない理由は、
  • まともなエディタがあまり無い
  • シェルが貧弱
  • フリーの良い開発環境があまり無い
というのが三大要因だと思われるので、.NET版Emacsはその一つを解消するのかも知れない。

ちなみに、私はEmacs派であり、LinuxではGNU Emacs、MacOS XではCarbon Emacs(X11ではなくMacOS Xネイティブのグラフィックスシステムに対応したEmacs)を使っている。Windowsでは秀丸エディタにEmacsキーバインドを仕込んでいるが、中途半端なので我慢ならないところだ。

そういう意味では、.NET版のEmacsが出たら使ってみたい気もする。但し、重たくないのが絶対条件だ。

まぁ、例え使ってみるにしても、メインの開発環境はMacOS Xのままであるのは変わりないが。

2008年1月7日月曜日

新年早々仮想化

新年早々、仕事に関連してやりたかったが、今まで時間が無くて出来なかったことをやってみる。それは、Xenによる仮想化。

まず、ディスク管理ツール代わりのKNOPPIX (CD-ROM起動可能なLinuxディストリビューション)を起動し、仕事で使っているDELL Latitude D520というラップトップPCにプリインストールされた、diagツール専用の隠しパーティション及びWindows XP Professionalのパーティションを、おもむろに完全抹殺。Fedora Coreインストール用に、色々と考えてパーティション作成を実施。(以下の様な感じ)

  • /boot 100MB
  • / 1GB
  • /var 5GB
  • /tmp 5GB
  • /usr 5GB
  • /usr/local 5GB
  • /opt 10GB
  • /home 43GB

Fedora Core 8の導入は、普通に日本語版のインストールDVD ISOイメージをダウンロードし、インストールするだけで完了。GUIベースのインストーラで、まるでWindowsの様に簡単にインストールが完了。グラフィックスも問題無くチップを認識し、XGAでGNOMEが起動。

これだけではXenは有効化され無いので、Xen関連パッケージを以下のコマンドでインストール。

% yum install xen kernel-xen

これだけで、Xenに必要なパッケージがサクサク依存関係解決がてらインストールされる。
まったく便利になったものだ。

ここでブートローダGRUBの設定(/etc/grub.conf)を変更し、Xenのカーネルから起動する様にする。Xenのカーネルの起動に必要な設定は既にgrub.confに書かれているので、デフォルトで起動するカーネルの指定を、非XenのカーネルからXenのカーネルに変えるだけで良い。

そしてシステムを再起動。

起動時には、まずはXenの起動画面が表示され、すぐにDomain-0であるFedora Core 8の起動画面に切り替わる。無事にGNOMEが起動され、Xenのカーネルによる起動が完了。

次に、これだけではXenの利用が面倒なので、仮想マシン管理ツールをインストール。

% yum install virt-manager

これでインストール完了。

GNOMEの[アプリケーション]メニューから[システムツール]→[仮想マシンマネージャ]と選択すると、仮想マシンマネージャが起動される。ここで一覧の[localhost]を選択し、右クリックして[起動]を選択すると、無事にDomain-0に接続される。

Fedora Core 8のインストールにだいぶ時間は掛かったものの、特につまづく点も無くXenが導入できてしまった。素晴らしい。そして今このブログはFedora Core上のFirefoxから書いている。日本語入力もまったく問題無し。感動的だ。

次はWindowsの仮想マシン構築について書こうと思う。