2008年10月17日金曜日

任天堂の苦しい言い訳?

WiFiのWEP暗号化が無意味だという話題が世の中を席捲していますが、PCやPDA等の主要なWiFi機器はWPAに既に対応しているので、設定さえ変えれば特に問題無かったりします。

しかし、世の中に大量に普及していて、WiFi機能があり、更にWEPにしか対応していないという機器があるのです。

そう。それが任天堂DSです。

ITmedia: WEPは一瞬で解読 — ニンテンドーDSはどうなる

IT業界人はゲームも大好き、ということで早速槍玉に挙がっています。まぁ、ああいった低価格なゲーム機器で複数の暗号化方法に対応するのは、製造原価の観点から見送らざるを得なかった判断なのかも知れませんが、任天堂広報室の最後のひと言が面白い。

「ただ乗りはマナー違反。家の鍵が壊れていたからといって、侵入していいというものではない。マナーの向上を期待する」

え〜!家の鍵が壊れていたら、泥棒なら喜んで侵入しますよね?
今問題にしているのは、たまたま脇の甘いWiFi電波をただ乗りするという比較的無害なユーザではなく、そこを踏み台にして悪さをする様な犯罪者ユーザの事なんだと思いますが・・・。

ただ乗りされるだけなら一時的に自分がお金を払っている回線の帯域をタダで使われてしまうだけで、まぁ悔しいという程度で済んでしまう話ですが、仮に犯罪を起こされた場合、侵入されたWiFiを持っている方にISPが割り当てたグローバルIPでインターネットに接続して犯罪を犯すわけで、下手するとWiFiに侵入されてしまった方は無実の罪で捕まってしまうことにもなりかねません。問題にすべきはこういったシチュエーションで、マナーとかそういう次元では無いと思うんですが・・・。

まぁ、広報担当者はITの専門家でもなく、ましてやセキュリティの専門家でも無いんでしょうけれど、ちょっとこのコメントは的外れ過ぎるかなぁ、という気がしました。

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