「2.5」ぐらいがちょうどよい? イノベーションのジレンマとPS3
確かに、この記事の言う所の「"PS2.5"ぐらいが、ちょうど今の市場ニーズに全世界的にかみ合っているのかもしれない」というのは激しく納得出来る。
私は、PS2の発売からだいぶ時間が経ってからPS2を購入したクチだが、DQVIIIなんかをやっているとかなり凄いなあと思った。確かにPS3のHDなゲームというのも魅力的なのかも知れないが、まだあまりHDなテレビが普及していない日本では(私の家もHDではない)、PS3のスペックは持て余すというのが正直な所だろう。
そう言う意味で、PS3が実現するBlu-rayやHDゲームタイトルといったものは、間違いなくHDテレビの普及が無ければオーバースペックなのであり、日本の現状を見るとあと3年くらいはPS3の普及に掛かるんじゃないかという気がしなくもない。
地上波ディジタルへの切り替えに伴うテレビ買い替え需要でHDテレビが普及する、と見る向きも少なくは無いと思うが、そもそもHDなテレビを持つならば大体30インチ台後半か40インチ以上の大画面でなければ、あまりHDのメリットが無いのではないかと個人的には思う。
しかしながら、テレビのサイズというものは、どちらかと言うとテレビを置く部屋の大きさに依存するのではないだろうか。そうすると、急激に人々が大きな部屋に住む様にならない限り、HDテレビの急激な普及は望めないということになる。
最終的に、そもそもPS3のターゲット層とは何なのだろうか、という疑問に辿り着く。勿論、ハイエンドなゲームが大好きなゲーマー層は言うに及ばないが、それほどヘビーなゲーマーでない人々にとっては、HDクオリティでゲームやビデオが楽しめる、というのが訴求点になるのだろう。そうすると、HDテレビを置くことができる広めの部屋に住んでいて、かつHDゲームを楽しみたい人、というのがターゲットなのだろうな。
してみると、本当にPS3は流行るのだろうか?という疑問が生まれる。正直、あまり流行らないんじゃないかという気がして来た。
逆に、廉価でゲーマーでない人をターゲットにしたWiiは賢い様に思う。一部のHDクオリティを楽しむ(比較的)リッチな層だけに訴求しても、その母数はたかが知れている。しかし、Wiiの様に幅広い層にアピールすれば、間違いなく母数は大きくなる。
欧米ではいずれPS3が流行するという見方が強い様だが、こと日本では怪しいのではないだろうか。
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